常盤平幼稚園

今日の一冊

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歯いしゃのチュー先生

2019年12月19日

5歳のクラス うみ組さんが図書館で楽しんだ絵本です。
05

『歯いしゃのチュー先生』

歯いしゃのチュー先生は腕利きで大きな患者には特別人気があります。梯子を登ったり、宙づりになって、口元まで届く設備があるからです。でも、チュー先生は、ねずみですから、猫や、危険な動物の治療はしません。

ところがある日、きつねが涙を流して、治療を懇願し、チュー先生は、迷った末、引き受けます。ところが、ねずみが口に入るやきつねは突然本能に目覚め、ねずみのご馳走に夢見心地。虫歯は抜かれ、新しい歯を約束したチュー夫妻は、その晩、身を護る方法を必死で考えます。さて、翌日、浮かれ気分のきつねは、新しい歯をなめまわします。と、先生は、きつねに、画期的な薬をすすめ、きつねは、喜んで、新しい歯に塗ってもらいます。

すると、なんと!!

歯いしゃという子どもにとっても、大人にとっても、あまり馴染めない場所が舞台のこのお話。本能丸出しのきつねと、きつねの本能を見抜きながらも、命を懸けて、仕事をまっとうするチュー先生、そして、治療を受けながら、見え隠れするきつねの下心に、うみ組さんは、どれだけドキドキさせられたことでしょう。「食べてやろう!」ときつねが決心した時は、シーンと沈黙が流れました。

とても楽しんだ1冊でした。

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