常盤平幼稚園

今日の一冊

イメージ

子どもたちと絵本

この園の子どもたちの生活は、絵本なくしては始まりません。
朝、みんなが集まれば絵本。帰りのさようならの前に絵本。
そして、週に1回、クラスごとに入る図書館では、 図書館の専任が、その季節や、クラスの子どもたちに合わせて、 今、出会わせたい絵本を選んで、子どもたちに読んでいます。

1日に2冊以上、1週間で10冊以上、1か月で平均50冊、1年にしたら、何百冊・・・
卒業までの3年だと・・・。
もちろん、読んだ本の数ではありません。
ただ、子どもたちは、幼稚園の3年間の生活の中で、 こんなにもたくさんの絵本に出会っているのです。
その、毎日の積み重ねの大きさを感じて頂ければ。

このブログでは、そんな日々の子どもたちと絵本との関わり、 様子、楽しんでいる絵本など、ご紹介していきます。

およぐ

2019年07月26日

あと数日でプール・・・という季節に必ず登場する絵本。
今年も、どのクラスも楽しんだ1冊です。

01-0869_01
「なぜおよげるのだろう・・・?」
「それは、からだがみずにうくからだ!」
「どうぶつもにんげんもからだのなかにうきぶくろをもっている。」
「はいにすいこんだくうきがうきぶくろのはたらきをして、にんげんのからだは、みずにうきやすくなるんだ。」
と解き明かす。でも、その前に水がかかっても、平気にならないと、泳げない。顔を水につけて、息を吐く練習、水にもぐったり、水の中で目を開けてからだを丸めると・・・ほら、うくぞ。

なかのひろたかさんのユーモアいっぱいのイラストに誘われ、本を読み終えると、すっかり泳げる気分になってしまします。
「てをもってもらって、よこになってみよう。」
「さあ、こんどは、ひとりでやってみよう」
「うかんだ、うかんだ。」
「ばた、ばた、ばた・・・」
泳ぐイメージとして、最適な1冊です。

ねこがいっぱい

2019年06月04日

4月に入園にした3歳のクラス つき組さんが
図書館で楽しんだ絵本です。
417T3DESNBL._SY468_BO1,204,203,200_
『ねこがいっぱい』
グレース・スカール さく
やぶきみちこ やく
(福音館書店刊)

ページを開くと、「おおきいねこと・・・」のことばと同時に、画面をはみ出しているおおきなねこの絵が目に飛び込んできます。ページをめくると「ちいさなねこ」の言葉に、可愛い子ねこの絵。しましまねこと、ぽちぽちねこ。せいたかのっぽに、おちびちゃん。ふとったねこと、ほそいねこ。といった具合に、対比の面白さを言葉と絵でユーモアいっぱいに語りかける絵本で、ページを開くたびに、つき組さんから、「あはははっ」と笑いがいっぱいあふれました。
この3月に卒業したそらぐみさんは、卒業間際まで、愛読書の1冊でした。

絵本を読んでもらうということは、目から魅力的な絵が、耳からは心地良い言葉が飛び込んでくるという、なんとも贅沢なひとときです。

2019年度 こどもの図書館

2019年05月27日

入園したばかりの3歳のクラス つきぐみさんが、初めての図書館に入ってきました。

とても静かに入ってきてびっくり。

81AXvOzesoL._AC_UL320_

518RK30JW8L._SX441_BO1,204,203,200_

411liZAJhYL._SX447_BO1,204,203,200_

51k4oWYn+VL._SX472_BO1,204,203,200_

(全て福音館書店刊)

4冊を楽しみました。

読んでいると、たくさんの方のことばと笑いがとび交い、楽しい楽しい図書館になりました。

絵本は、魔法のおまじないです。

こどもたちと絵本との出会い、そして、それを共有する歓び、こどもにとってこの歓びが、どれ程、大きな心の成長を促すかは、計り知れません。

私たち大人は、その大きな歓びとなる絵本を、なるべく良質の絵本を、こどもの手許に届けてあげたいものです。

ラチとらいおん

2019年03月14日

3歳のクラス ほしぐみさんが楽しんだ絵本です。

41mPEhct4yL._SY322_BO1,204,203,200_

(福音館書店)

小さな男の子にとって、強くなりたいという憧れは、きっと誰もが持っていることでしょう。
主人公ラチは、ひこうしになりたいのです。 “でも、よわむしのひこうしなんているでしょうか?” と言う文中の問いに、こどもたちから、即座に、「いないよー」と返ってきました。
ある日、ラチの前に、小さな赤いらいおんが現れます。
「きみもつよくなりたいなら、つよくしてやるよ!」と言って、まず、たいそうを教えます。

laci1_also

いち にっ さん!   いち にっ さん!
このたいそうをみて、ほしぐみさんは大笑い。らいおんといっしょのラチは、どんどん強くなって、犬のそばも、暗い部屋も平気です。らいおんより強くなってきました。らいおんがいつも一緒と自信いっぱいのラチは、ある日、のっぽからボールを奪い返します。らいおんがいっしょ・・・と思って、ふと気が付くと、らいおんは、ラチに手紙を残して、すでにラチのもとを去っていたのです。「ラチは、もうなにもこわがりません だから、ラチはきっとひこうしになれるでしょう」と、終わります。

この年齢にぴったりの1冊です。

 

ぶたぶたくんのおかいもの

2019年02月21日

3歳のクラス つきぐみさんの図書館で楽しんだ絵本です。
513+yvl80DL._SX367_BO1,204,203,200_

(福音館書店刊)

「ぶたぶたくんというのはね、あるくときもそうでないときも
“ ぶたぶた ぶたぶた ”というくせがあるのさ。」・・・とお話の初めにぶたぶたくんの名前の由来を聞いたこどもたちは、
「えーっ!!」といって、すぐにお話に惹き込まれた様子です。

ぶたぶたくんは、お母さんに頼まれて、かごを持って、首に黄色いリボンをつけて、お買い物に出かけます。お買い物は、パンとじゃがいものととまとです。そして、「おかしやさんですきなものをかってきていいわ。」と言われます。
途中、からすのかあこちゃんに会い、おかしやさんでこぐまくんと会うのです。お買物を済ませた済ませた三人は、「いけにさかながみえたっけ、はやしにはことりたちがないてたっけ、とんでたっけ、むこうのほうにおやまがみえたっけ・・・」周りの風景を楽しみ、歩く三人のおしゃべりを聞きながら、こどもたちも、絵本の中のそのままの風景を楽しんでいます。

次の週の入った図書館でも、リクエストされるほど、子どもたちは楽しんでいたようです。大人には、ちょっと・・・?とすぐになじめない絵本ですが、昔からとても愛されている1冊です。

ありこのおつかい

2019年01月26日

4歳のクラス うめぐみさんが図書館で楽しんだ絵本です。

01-0173_01

いしいももこ さく なかがわそうや え (福音館書店刊)

ありのありこは、お母さんの言いつけを忘れ、道草を食って、かまきりの足をつる草と間違えて引っ張ると怒ったきりおに飲み込まれてしまいます。

ところが、ありこが「ばかあ ばかあ」とお腹の中で叫んだものですから、きりおに出会ったむくどりのむくすけは、きりおを飲み込みます。
きりおが「とんきちめ」と叫ぶと、やまねこのみゅうが、むくすけを飲み込みます。
そして、「ばかあ ばかあ とんきちめ わるものー」と叫ぶみゅうをくまのくまきちが飲み込んでしまうのです。
うめ組のみんなは、この悪態が出るや大爆笑となり、次々続く悪態に笑いが止まりません。

さて、ちょうどその日、お誕生日だったくまきちは、お母さんに抱きしめられると・・・

石井桃子さんのお話の面白さ、中川宗弥さんの何とも優しい日本画がこどもたちの想像力をかきたててくれる1冊です。

たいふう

2019年01月26日

9月の大きな台風の後に、4歳のクラスばら組さんと楽しんだ絵本です。

91+6Aij955L
加古里子さく/え (こどものとも)

「たいふうすごかったけど、みんなどうだった?」と聞くと、「よなかにめがさめてこわかったー」
「あさいえのそとにおおきなものがおちてたよ。」
「はっぱだらけだった。」と、はなしがでることでること!

この絵本は、南洋の漁船の上の夕立雲は、雨と風の渦巻きとなり、だんだん大きくなって、赤ちゃん台風となり、それが日本へと向かって進んできます。観測船の人たちは、風と波にもまれながら、「こちら観測船、日本は、夕方過ぎ嵐と大雨になるでしょう。つつーととつー」と知らせます。気象庁に集められたレーダーの情報から驚報が出されます。台風が近づいてきた港の様子、大きな川にかかった鉄橋が水に浸かりそうになり、必死で防ぐ人々の様子。私たちが、台風の際、テレビで観る情景そのものを追体験しているような描写に驚かされます。

ばら組さんと仔細に描かれた絵に釘付けになりながら読みました。

加古さんは、あとがきで次のように言われています。
「単に恐ろしいもの、こわいもの対抗できないものとしての台風ではなく、むしろそれに工夫をかさね協力し、それに雄々しく立ち向かっていく前進的な人間の姿をできるだけ浮き彫りにしたつもりです。」

絵本の最終ページには、台風の後の夕焼け空の中、赤とんぼが舞い、復興に取り組む前向きな人々の姿が印象に残ります。
他にも嵐や台風を描いている絵本はあるのですが、何故かこの50年も前に描かれた加古里子さんの絵本が、こどもたちにリクエストされます。

 

 

ママ、ママ、おなかがいたいよ

2019年01月15日

3歳のクラス つきぐみさんが楽しんだ絵本です。61AxfmrTKCL

レミィ・シャーリップ/バートン・サプリーさく・え
つぼい いくみ やく
(福音館書店)

ーだれか わたしのぼうしをみなかった?-

「ママ、ママ、おなかがいたいよ。
おいしゃさんよんで、
はやく、はやく、はやく。」

男の子のお腹は、ぱんぱんに膨らんでいます。
病院で診てもらうと、お腹の中から、なんと、まあいろんな物が出てくる出てくる・・・

一度読んだら、その面白さに、「もういっかい!!」の声が止まりません。

この絵本に出会った日、おへやでは・・・

「おなかがいたいよーう!」
「どれどれみてみましょう・・・わあ、こんなものが!!」
と、お部屋のおもちゃを全部集めて、エプロンの中に隠しては出して・・・と楽しんでいた1冊です。

ことばあそびうた

2019年01月09日

毎年、どのクラスも、どのこどもたちも
楽しんでいる絵本です。
61YZCTPV3ML

(福音館書店)

「今日は何がいい?」という問いに、「ののはながいい!」「かっぱ!!」「うとてとこ!!」
こんな調子で毎回子どもたちが選び出します。
この中のいくつかには、この幼稚園独自の節回しがついていて、45年ほど歌い継がれています。

詩人 茨木のり子さんは、「言の葉さやげ」という著書の中で、ー谷川俊太郎さんの詩ーと題して、「ことばあそびうた」を取り上げ、「ひらがなが読める子供なら、一つ一つを辿っていって、十分楽しめるだろうし、何よりも大人が読んでわくわくするほどおもしろい。大人の中にまだ子供の部分の保たれている人にとっては・・・」とある。こどもたちの体の中に、「にほんごへのなつかしみ」として、残しておきたい1冊です。

しりとりしりとりふゆのまき

2019年01月09日

こどもの図書館で、年齢を超えて楽しんだ絵本です。

05-0178_01

(こどものとも社)

ふゆ・・・ゆ・ゆのつくものなーに?「ゆきだるま!!」
残念、正解はゆきです。
き・き・きのつくものなーに?「きつね!!」
正解!
春夏秋冬巡る季節の中で楽しむこのシリーズは、いまきみちさんのあたたかい絵の中にヒントがあったり、季節を感じながら、想像を膨らませながらのしりとり遊びです。

Copyright© 常盤平幼稚園 | Tokiwadaira kindergarten All Rights Reserved.